2007年 11月 18日
Herp Academy ①ミズガメの皮膚病・水カビ対策。 |
来期より、数年ぶりにまた専門学校の講師をやることになりました。
そこで唐突ですが、当店長ブログの初の連載シリーズとして、
Herp Academyを開講します。ここでは飼育のテクや器具・用品の紹介や正しい使い方を中心に飼育の現場でよくある事柄を取り上げ即戦力となる情報を発信していきます。
では、第1弾は、季節の変わり目のこの時期良くあるミズガメの皮膚病・ミズガビ対策です。
さて、みなさんのウチの冬対策は万全ですか?
ちゃんと暖めているつもりでも朝晩の急激な冷え込みなどで体調を崩す爬虫類(両生類も)はこの時期に圧倒的に多いので要注意です。
例えば今年飼った仔ガメ。気づいたら白い水カビがついていて、原因は水が思いのほか冷たくなっていた、なんて経験よくあると思います。まずは温度(半水棲種の場合、水温とともに陸場の気温も。これ重要!)を上げてそれで治ればOK。そうでなければ薬浴など治療に入ります。
ポイントはできるだけ早く行動すること。カメに限らず明らかに具合が悪くなった爬虫類は「とりあえず様子見」していると決して良くなることなく死にます。モタモタしてないでイチ早く行動です。
治療に際して様々な薬浴の方法もありますが、先人達が使ってきたのは「塩」。塩化ナトリウムです。粗塩やミネラル豊富な岩塩がより良いとされてきましたが、名東店1Fの熱帯魚の器材売り場水質調整剤コーナーで発見!
あるじゃないですか!ミネラル豊富な「塩」が。当然の如くお値段も各種数百円とおトク。
これを使わない手はありません。もろ汽水棲のダイヤモンドバックテラピンはいうまでもなく、海抜の低い潮の影響を受けるところに生息する種には超効果的で、ジーベンロックナガクビガメのベビーなどはカンタンに治りますし、ウラ的な種としては最近あんまり見かけないモレニアことピーターズメダマガメにも効果絶大。皮膚病知らずなだけでなく甲が皺々になっていく、アノ症状が出ません。浸透圧?かどうかはわかりませんが、効きますよ。
さらに耳寄りな情報としてはウーパーことアホロートルのブリーダーさんも使っているとのこと。水かえの時のひとつまみで皮膚病やカビ類が付かないそうです。
あとおまけに。
ミネラルサンド
塩化ナトリウムは含まず各種ミネラルを多く含有する砂です。レッドビーなどエビ系業界では常識となった感のある硬質粘土「モンモリロナイト」主原料で、好んで齧る種類・個体もいますし、徐々に溶けだして例え無濾過でも「腐りにくい水」を作ってくれます。軟水を好む種類にはほんの少し、硬水大好きな種類にはどっさり使いましょう。悪い細菌や真菌の住みにくいバランスの取れた飼育水を作ることができます。
さらに悪化して重篤な症状まで陥って簡単には治らない場合は、効果的なカメ専用のものが出ています。
真菌(カビ)類の滅菌に特化したサルファ剤の薬浴剤や、殺菌スペクトルが広くそれでいて生体には害のないAgイオン系の殺菌剤など非常に効果のある製品がありますのでご相談下さい。
また、予防的に高性能バクテリアとよばれる善玉バクテリアの生菌もあります。正直私自身、もともとバクテリア剤ギライでして、どんなものが出てきても、
「ホントに効くのかなぁ?」と眉唾なスタンスでした(お世話になってるメーカーさんすみません・・)。ところが、画像のこの製品。
数年前に、まぁ1回ダマされたと思って、と勧められて使ってみると、
・まず甲にヌルヌルが付かない!(→シェルロット等潰瘍になりにくい。)
・飼育水の臭いが消える!(窒素酸化物の分解及び悪玉細菌のニッチェを占有)
と目に見えた効果が。お客さんにも試してもらい、結果、皮膚病が出なくなった、屋外でもグリーンウォーターになりにくい、幼体の成長速度が増した、ずっと成長線の出なかった個体の成長線が伸びた、など予想以上の嬉しいお声が。
大切なカメをキレイに仕上げるのにぜひ一度お試し下さい。特にバクテリア添加剤ギライ系の飼育者の方、目からウロコですよ。
ハープアカデミーでご紹介の商品についてのお問い合わせ・ご注文、
ハープアカデミーで取り上げて欲しい内容などのリクエストは、
052-779-2772または
peponi@remix-net.co.jpまでよろしくお願い致します。
と言うわけで第1回ハープアカデミーはこれで閉講。
次回テーマは未定。思いつきでやりますんで(笑)
そこで唐突ですが、当店長ブログの初の連載シリーズとして、
Herp Academyを開講します。ここでは飼育のテクや器具・用品の紹介や正しい使い方を中心に飼育の現場でよくある事柄を取り上げ即戦力となる情報を発信していきます。
では、第1弾は、季節の変わり目のこの時期良くあるミズガメの皮膚病・ミズガビ対策です。
さて、みなさんのウチの冬対策は万全ですか?
ちゃんと暖めているつもりでも朝晩の急激な冷え込みなどで体調を崩す爬虫類(両生類も)はこの時期に圧倒的に多いので要注意です。
例えば今年飼った仔ガメ。気づいたら白い水カビがついていて、原因は水が思いのほか冷たくなっていた、なんて経験よくあると思います。まずは温度(半水棲種の場合、水温とともに陸場の気温も。これ重要!)を上げてそれで治ればOK。そうでなければ薬浴など治療に入ります。
ポイントはできるだけ早く行動すること。カメに限らず明らかに具合が悪くなった爬虫類は「とりあえず様子見」していると決して良くなることなく死にます。モタモタしてないでイチ早く行動です。
治療に際して様々な薬浴の方法もありますが、先人達が使ってきたのは「塩」。塩化ナトリウムです。粗塩やミネラル豊富な岩塩がより良いとされてきましたが、名東店1Fの熱帯魚の器材売り場水質調整剤コーナーで発見!
あるじゃないですか!ミネラル豊富な「塩」が。当然の如くお値段も各種数百円とおトク。
これを使わない手はありません。もろ汽水棲のダイヤモンドバックテラピンはいうまでもなく、海抜の低い潮の影響を受けるところに生息する種には超効果的で、ジーベンロックナガクビガメのベビーなどはカンタンに治りますし、ウラ的な種としては最近あんまり見かけないモレニアことピーターズメダマガメにも効果絶大。皮膚病知らずなだけでなく甲が皺々になっていく、アノ症状が出ません。浸透圧?かどうかはわかりませんが、効きますよ。
さらに耳寄りな情報としてはウーパーことアホロートルのブリーダーさんも使っているとのこと。水かえの時のひとつまみで皮膚病やカビ類が付かないそうです。
あとおまけに。
ミネラルサンド
塩化ナトリウムは含まず各種ミネラルを多く含有する砂です。レッドビーなどエビ系業界では常識となった感のある硬質粘土「モンモリロナイト」主原料で、好んで齧る種類・個体もいますし、徐々に溶けだして例え無濾過でも「腐りにくい水」を作ってくれます。軟水を好む種類にはほんの少し、硬水大好きな種類にはどっさり使いましょう。悪い細菌や真菌の住みにくいバランスの取れた飼育水を作ることができます。
さらに悪化して重篤な症状まで陥って簡単には治らない場合は、効果的なカメ専用のものが出ています。
真菌(カビ)類の滅菌に特化したサルファ剤の薬浴剤や、殺菌スペクトルが広くそれでいて生体には害のないAgイオン系の殺菌剤など非常に効果のある製品がありますのでご相談下さい。
また、予防的に高性能バクテリアとよばれる善玉バクテリアの生菌もあります。正直私自身、もともとバクテリア剤ギライでして、どんなものが出てきても、
「ホントに効くのかなぁ?」と眉唾なスタンスでした(お世話になってるメーカーさんすみません・・)。ところが、画像のこの製品。
数年前に、まぁ1回ダマされたと思って、と勧められて使ってみると、
・まず甲にヌルヌルが付かない!(→シェルロット等潰瘍になりにくい。)
・飼育水の臭いが消える!(窒素酸化物の分解及び悪玉細菌のニッチェを占有)
と目に見えた効果が。お客さんにも試してもらい、結果、皮膚病が出なくなった、屋外でもグリーンウォーターになりにくい、幼体の成長速度が増した、ずっと成長線の出なかった個体の成長線が伸びた、など予想以上の嬉しいお声が。
大切なカメをキレイに仕上げるのにぜひ一度お試し下さい。特にバクテリア添加剤ギライ系の飼育者の方、目からウロコですよ。
ハープアカデミーでご紹介の商品についてのお問い合わせ・ご注文、
ハープアカデミーで取り上げて欲しい内容などのリクエストは、
052-779-2772または
peponi@remix-net.co.jpまでよろしくお願い致します。
と言うわけで第1回ハープアカデミーはこれで閉講。
次回テーマは未定。思いつきでやりますんで(笑)
by peponi-m
| 2007-11-18 11:11